東京理科大学は“理学の普及を以て国運発展の基礎と為す“との理念を掲げた青年理学士により設立されました。卒業生の皆様におかれましては、各々の専門能力を生かして母校の発展・国の繁栄に資するように活動を続けておられます。
 「理窓技術士会」は、東京理科大学同窓技術士の活動の拠点を共有し、併せて会員同士親睦の場になることを目的としております。

2024年7月13日(土) 第114回技術懇話会開催されます

 理窓技術士会第114回技術懇話会開催のご案内を申し上げます。今回も神楽坂キャンパスとWeb併用のハイブリッドの形で開催します。

 今回は、東京スカイツリーの構造を支える巨大鼎鋼管の製作を担当された富田製作所代表取締役社長富田英雄様にご講演をお願いしました。

富田様のご講演は神楽坂キャンパスで行い、オンラインでも参加できます。

理窓会会員、学生皆様のご参加をお待ちしております。

―――― 記 ――――

【技術懇話会】

日 時:2024年7月13日(土)16:00~18:00(受付開始15:45)

場 所:神楽坂キャンパス 森戸記念館1階 第2フォーラム(下記地図参照)

【講演内容】

演  題:「厚板精密板金技術の秘話 ―東京スカイツリーの鼎鋼管製作など―」

(講演概要)

 失われた30年の中、日本の玄関口の東京のシンボルとして皆様を勇気づけた世界一高い電波塔として東京スカイツリー」高さ634ⅿ、自重3万6000㌧を支える鼎鋼管の製作の秘話(理科大 科学フォーラム2017(8)掲載)について紹介します。建設予定地が、東武線、旧「業平駅」前の100m*400mの細長い敷地に建てるため、底辺が68ⅿの正三角形から地上300mで円形にする「△から〇」の独特な形状をなし、見る角度によって日本刀の「そり」と神社仏閣の列柱の「ムクリ」のカーブを著名な彫刻家(澄川喜一氏)の意見を入れながら設計されています。また、百年建築として強度部材は、ひび割れしない材質が必要とされ、更に正三角形の頂点となる鼎柱に斜めの鋼管トラス構造で支えていく「分岐継ぎ手溶接構造」で接合して行くため、その鼎柱の材質は、今までにない溶接性に優れた超強度鋼が必要とされました。その任務を弊社に伝えられ、弊社に今まで経験した事の無い「厚く(板厚10cm)、大きく(直径2ⅿ30㎝)、重い(15000㎏/本)、高強度(降伏点500N/㎟以上)」の鋼管の製作についてお話いたします。

【ご講演者及びご略歴等】

富田 英雄 (とみた ひでお)様

 (株)富田製作所 代表取締役社長

(ご略歴等)

1956年 東京都葛飾区生まれ・私立市川学園中学卒

1975年 都立両国高校卒

1981年 東京理科大理工学部機械科卒(佐藤金研・塑性工学)・

1982年 (株)富田製作所入社(生産技術・新技術開発・不動産買収担当)

1994年 (株)富田製作所 つくば工場 建設竣工 つくば工場長就任

2013年 学校法人 東京理科大 評議員

2015年 学校法人 東京理科大理窓会 第17回 「坊っちゃん賞」 受賞

2016年 (株)富田製作所 4代目、代表取締社長 就任

2021年 経産省 戦略的基盤技術 高度化支援事業(サポイン事業)推進責任者

【懇親会】

  技術懇話会後、18:30~20:30

  会場:PRONTO飯田橋店 (東京都新宿区揚場町1-11飯田橋中央ビルB1F)(下記地図参照)         

【参加費用】

  ・講演会のみ 無料

  ・懇親会  5,000円(学生は無料、但し社会人学生除く)

【CPDに関して】  「実時間:2時間」の参加票を発行します。

【申し込み】

懇親会の受付は7月8日で締切りました。技術懇話会参加受付のみとなります。

 当会ホームページにてお申し込み下さい。Web参加の方には、後日Web接続の連絡を致します。

技術懇話会参加申込 :理窓技術士会 ホームページ >各種申込はこちら > 第114回技術懇話会参加申込フォーム

                               以上

第3代 理窓技術士会 会長の就任あいさつ

 第21回総会の決議をもって、名誉ある東京理科大学同窓の理窓技術士会の会長に推挙させて頂き、光栄の至りで御座います。初代三澤会長、2代山極会長に引き継ぐ重責でありますので、身の引き締まる思いを新たにしております。 歴代の会長や会員の皆様が築き上げた努力の賜物である当会の更なる発展に、微力ながら尽力致す覚悟です。会員及び関係の皆様方のご協力、ご支援を切に賜りたくお願い申し上げます。

 さて、東京理科大学の建学の精神は、現浜本理事長の発言を参照しつつ、「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」に基づき、実力主義の下、伝統と革新のバランスをとりつつ、その時々における最先端の設備を活用した教育と研究を行ってまいりました。これにより、理学・工学・薬学・経営学の各分野における基礎を修得し、実践力を身に着け、産官学の各界に優位な人材を提供してきたところで御座います。

当会もこの建学の精神を基に、貢献してゆきたいと考えております。

 まずは“魁より始めよ”の諺ではありますが、2004年の当会の設立宣言を振り返えってみます。

 曰く“我が国経済産業界と東京理科大学が有する科学技術との交流を推進し、経済産業の発展に寄与すべく、理窓技術士会の結成を宣言する”とあります。この主旨を継続して尊重してまいります。

 当会の本年度運営方針にもありますように、レジレンスな組織運営を確立することを命題として、技術士の本分が、発揮され会員の皆様の参加意識や目的が充足されるような運用を目指したいと思います。

 最後に、会の益々の発展と会員の皆様の御健勝とご活躍を祈念いたしまして、就任のあいさつとさせて頂きます。

以上

理窓技術士会 会長

大谷一人

就任のご挨拶

 この度、井出川前運営委員長からバトンを引き継ぎ、理窓技術士会運営委員長の大役を仰せつかりました小檜山(こひやま)と申します。
 歴史ある当会の運営委員長として、大谷新会長の下、学びと楽しさを感じられ、会員の皆様が真に会員でよかったと思えるような会の運営に向け力を尽くす所存です。

 今年度の運営方針として「創立20周年にあたり、レジリエントな組織づくりの推進」を掲げました。レジリエント(resilient)は、弾力があるさまや柔軟性があるさまを表すことから発展して、しなやかな強靭性という意味として使っています。この方針を達成するにあたり、次の5つを重点推進項目としました。

・創立20周年にあたり、技術士会としての本筋を追求する
・財政の健全化/強化により組織の基盤強化を図る
・会員相互の密な意見交換が行えるよう、ハイブリッドを含むリアル会議活用による会員活動の活性化をめざす
・運営委員会が主体となって会の発展施策を検討し、会員活動の場の提供を拡大する
・会員の増強と次世代の技術士育成に向けた施策を実施する

 レジリエントな組織づくりは会の運営の基礎となるものです。これまで先輩方が創り上げてきた理窓技術士会の伝統を継承しつつ、忌憚なく意見を出し合い、さらに元気が出る会の運営をめざしてまいります。
 会員の皆様のご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。

以上

理窓技術士会 運営委員長
小檜山智久

理工学研究科電気工学専攻修士(1984)
技術士(電気電子/情報工学/総合技術監理)

名誉会長に推挙され

2024年5月25日

山極 時生

 「理窓技術士会」は2004年1月に設立され、2014年に故三澤初代会長(初代名誉会長)より会長を引継ぎ今年で10年になりました。この創立20周年に合わせ、大谷新会長に引き継ぐ事になりました。

 創立当初は文科省指導の大学の「産学連携の支援」を主に掲げておりましたが、大学内の組織変更もあり、「会員の“継続教育(CPD)”を兼ねた交流の場」、「在学生への“技術士”資格の啓蒙」、「大学技術士会連絡協議会を通じての“技術士ステータス”の向上」等を主に活動してきました。最近の数年間は「コロナ禍」のために対面行事が実施できず活動に支障を来たしましたが、オンラインによるリモート会議スシテム導入の機会を得て、ハイブリッド活用により会員の地域格差の解消もかなり進みました。

 今年度は役員改選の年でもあり、運営委員会も新役員が決まり、新たな活動が始まりました。増々の発展を祈念致します。

今回、私は「名誉会長」に推挙されました。会長時代とは異なり、大学、理窓会、各種技術士会及び国内外学会など外堀からの情報をもとに「理窓技術士会」の発展に向け支援を続けるつもりです。宜しくお願い致します。

支えられて20年 

井出川 洋

 技術懇話会:20数年前、ビジネスで塚本理事長と面談していた時、雑談で「弁理士知ってる?」との問いに「技術士ならば!」。その後TLOとして理窓技術士会が発足した。高尾さんが大学との折衝役を担っていましたが、フェーズが合わないと。三澤会長がTLO路線を止めて、独自の技術展開をしようと、技術懇話会の定着化に力を入れました。私は、運営委員ではありませんでしたが、高校の先輩でもある三澤会長から「技懇の面倒を見てよ!」と言われ、自らも講師を務めながら講師の方々に依頼をしました。現在100回を超える定例活動の柱となってきていること嬉しく思います。

 高尾さんは、大技連の幹事も担われ、大技連での理窓技術士会の地位を確立しました。

 山口/諏訪とのかかわり:JABEEコースを持っている山口の大学技術士会(竹永会長: 金田先生の師匠)との窓口を仰せつかり、竹永先生と技術士活動の運営方向性を模索しているときに、同じ会社の森田氏(後に学長)が山口の教授で赴任。森田先生から「学内に技術士補がいるよ」との情報を得て、塚本学長と相談。「技術士補(金田先生)を技術士にして、そこを中核に活動を活性化させよう!」金田先生 見事1回で合格。その後の定着した活動路線が築けた。

 諏訪西山先生から小職へe-mail「山口との連携羨ましく、諏訪にも来て!」西山先生は、

JABEE構築を目指しておられましたが、病没されました。その後 天野学長に在学生受験方式(中大方式)を提案しましたところ、「それは受け入れられる。即実行しよう!」ということで、五味先生(大学で唯一の技術士)に実行推進役を担っていただきました。7年を要しました。取り決めには山極会長参加。初回から合格者が出て、指導を担ってくださった講師の労が報いられました。

 本学への取り組み:日本技術士会の幹部より「平川副学長は技術士試験の委員をしている」とのアドバイスもあり、平川先生と接触。平川先生より「野田なら応援するよ」とのことで活動を開始。コロナでの停滞もありましたが、2024年5月山極会長が新入生へ「技術士のガイド」講演を実施。これから本格的活動へ期待が膨らむところです。

 創設時期から20年いろいろな方々に支えられて、理窓技術士会活動に関わってきました。今後、会員各位の相互の繋がりを密にして、会が発展することを祈念しております。

                                      以上