活動報告

2011.11.07 19:50 ― admin

ホームカミングデー参加報告

東京理科大学
 ホームカミングデー2011 in神楽坂キャンパス
   ひろがる絆~世代(とき)を超えて~

今年度のホームカミングデー(HCD)が、10月30日(日)に盛大に行われた。昨年度は、前夜の台風により会場の変更によって屋内だけの催しになり、内容の割には、盛り上がりに欠けたような感じがあったが、今年度はお天気にも恵まれ、同窓、その家族、近隣の住民等が、理科大の素晴らしさと母校の発展に目を輝かせながら、1日を楽しんでいた。

当日は、神奈川支部からは栗原義昭氏が企画実行部会の委員を、鈴木幹久支部長の他、武藤泰典氏、東海林徹氏、大嶋啓子氏、山崎節夫氏、望月克己氏、北原弘文氏、戸上恵央氏の各氏が同窓ボランティアとして受付や案内等を、鈴木宏司氏と杉坂郁子氏が坊ちゃん科学賞部会の審査等を、三澤昭氏が理窓技術士会のまとめ役を、山本孝が「理窓」編集委員としての取材を、それぞれ手伝った。他にも数名ご協力をいただいた。来年度のHCDでも本県支部から多くの支援・協力をしていきたい。

取材の関係で、いくつかのイベントを回ったので紹介する。

記念講演では、金美齢氏(評論家で、ご主人が本学の教授であったそうだ)、森本健成氏(本学OBで、現NHKアナウンサー)、秋山仁氏(本学OBで、数学者)が、それぞれ含蓄のある思いを語った。金氏は自分の家族や国と同様に出身大学を愛すことが大切と、母校愛、愛国について語った。森本氏の講演は他のイベントの取材と重なり聴くことができなかったが、取材を担った秋山氏の講演の一部を載せる。
『秋山仁先生 記念講演「草莽の志を貫かん!~理科大、それはほろ苦き思いき失恋の想い~」
現在、ヨーロッパ科学員会員、東海大学教育開発研究所所長、NHKテレビ講座講師、(財)平成基礎科学財団理事などを歴任し、幅広く数学教育に力を注ぎ活躍されている数学者の秋山仁先生は、ご多忙の中、今回のHCDでも講演をしてくださった。
冒頭、「母校のためにノーギャラで、毎年このHCDで講演をしています」の発声で始まり、会場から溢れんばかりの感謝の拍手が鳴り響いた。
講演テーマについては「本学での青春時代を過ごした頃抱いた初志を忘れることなく、いつまでも貫こうではないか」と語りかけた。そして、サブタイトルにあるように、当時の写真をスクリーンに映して、ほろ苦い失恋の思い出を織り交ぜ、ユーモアたっぷりに本学学部生、上智大学大学院生、ミシガン大学留学生のエピソードを話された。
最後に、サプライズゲストの由美かおるさんが加わって、アコーディオンを合奏しながら「河は呼んでいる」「百万本のバラ」などの曲を披露し、楽しい場を締めくくった。』

次に、出会いの広場では当神奈川支部のコーナーがあり、飲み物とおつまみを準備して本県に関わる人たちとの出会いを心待ちにしていた同窓の方がいたが、あまり知られていないのか訪れる人は多くなかったようで、今後、周知していくことが求められる。

また、卒業後、10・20・30・40・50周年と平成卒の記念懇親会が催された。たまたま山本は40周年にあたり、記念懇親会に出席したが、同期の方との連絡を取っていなかったこともあり、クラスメイトとの久しぶりの邂逅とはならなかった。

キッズ・プログラムとして、13ブースそれぞれ異なるテーマで、実験・工作等をとおして身近な科学を楽しめるサイエンスイベントが催され、多くの子ども達で賑わった。当日は、家族連れの同窓も多くいて、親からの科学的センスが引き継がれ、将来日本の科学発展に寄与する科学者の卵達が目を輝かせてそれぞれのブースで実験・工作をしていた。

9号館の前のふれあいライブステージでは、音楽の世界で活躍しているOB・OG、音楽系の現役サークルが日頃の練習成果と熟練した腕前を披露していた。その前には学生の焼き鳥、鯛焼き、フランクフルトなどの模擬店が並び、それらをつまみながらビールやソフトドリンクを飲み、ライブステージを楽しんでいた。
8号館では、同窓の芸人たちと現役学生が、抱腹絶倒のひとときを演出していた。
3号館と8号館ウッドデッキでは、趣味の広場が開設され、移動プラネタリウム、日食ミニ講演会、ミニ囲碁大会、アートギャラリー等が行われた。「移動プラネタリウム~今夜の星空散歩と金環日食2012~」では、2012年5月21日、早朝から東京で見られる金環日食の様子をドームに鮮やかに映し出すなど、1958年から現在までの各日食の映像と日食の発生するしくみをプラネタリウムでなければできない映像で分かりやすく紹介した。また、「2012年日食のミニ講演会~関東では129年ぶりの金環日食~」では、金環日食が来年の5月21日に見られるが、本州では129年ぶり、東京では54年ぶりである。そして、この神楽坂で見ることができるのは、前回は江戸時代の1839年であるから、173年ぶりである。この講演会では、日食の発生する仕組みと楽しみ方を丁寧に、分かりやすく解説した。また、理科大学の天文研究部が1958年の八丈島金環日食からこれまで取組んだ各日食についても、その当時の社会の出来事に照らしながら、観測方法、分析、写真などを紹介、説明した。

次に、学生時代、大学の周辺を散策しながら、固くなった頭を柔らかくしていた人もいると思うが、そのころを蘇らせるべき「神楽坂散策ツアー」が催され、参加者は当時の思い出にふけっていたようだ。
また、3号館では本学がある諏訪、久喜、長万部、野田、山口、葛飾から、それぞれの名産物が運ばれ、本場の味をお土産に持ち帰ることができた。
教育スペシャルとして、「坊っちゃん科学賞、研究論文コンテスト」の表彰式等が開かれた。審査委員長には秋山仁氏、審査委員には本県から杉坂氏が加わり、高校生の科学に関する研究論文の発表では、高校生とは思えないほどの高いレベルであった。
「数学・授業の達人」では、小・中・高において、意欲的な実践・研究や創意溢れる指導により、優れた授業を実践している教員の顕彰を行った。

書ききれないが、今年も多くの同窓生がHCDに訪れ、母校の発展に感嘆の声を発していた。今回のHCDは「理窓」の2012年1月号に掲載されるので、ご覧いただきたい。本県の同窓の方々も、是非、こうした機会を捉えて母校を訪れてみてはどうだろうか。

(文責 山本 孝)


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