活動報告

2014.07.17 14:22 ― admin

光触媒国際研究センター 平成25年度研究成果報告会

 平成25年6月4日(火)に開設された光触媒国際研究センターで取り組まれた研究の成果報告会が今年7月12日(土)13:00~16:20に、東京理科大学野田キャンパス・カルナ会館3階大会議室で行われた。プログラムは、当センターのセンター長である藤嶋昭学長、中根滋理事長による光触媒を念頭においた夢・知恵・ビジョン・情熱を大いに語った開会挨拶に続いて、来賓として経済産業省大臣官房審議官(産業技術・基準認証担当)の安永裕幸氏による光触媒を題材にした落語の紹介、セルフクリーニンググループ・環境浄化グループ・人工光合成グループの3つグループリーダーによる成果報告、東京大学の橋本和仁教授による特別招待講演「安部政権の科学技術政策と光触媒」、3つの研究グループのポスターセッション、光触媒国際研究センター見学、懇親会である。参加者は来賓に加えて光触媒に関係する研究者、東京理科大学教授、理窓会全国支部長等180名ほどであった。

 藤嶋学長、中根理事長が語る夢とは、水道管で水を教供するように太陽光をどのような場所にも供給するということである。太陽光が届かない部屋、地下室、日陰、海中・海底に、集光器で集めた太陽光を、光道管で供給し、光触媒を応用して使うというもので、太陽光のデリバリーである。

 特別招待講演の概要を述べよう。アベノミクス三本の矢の一つ、民間投資を喚起する成長戦略で、イノベーション/IT政策の立て直しが上位に挙げられている。また、日本再興戦略でもイノベーションの推進とロボット革命を掲げた。そうした中で研究者に対する期待は極めて大きなものである。光触媒製品の販売高は2005年以降それほどの伸びがないのは他国でも研究されて利用しているからで、これからは研究開発の初期段階からビジネスモデル、特許戦略の検討をしていくことで、生産現場の力+研究開発の力が重要であるとまとめた。

 ポスターセッションでは30の研究成果を披露していた。参加者はそれぞれが関心あるポスターに出向き、担当の研究者から説明を聞き意見交換をしていた。

 光触媒国際研究センターの見学では昨年の開設式での内覧会と異なり、充実した機器を用いた研究の様子や植物工場で赤く色づいたトマトが披露され、驚きの連続であった。

(文責 理窓会神奈川支部長 山本 孝)



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