平成26年度 全国支部長会報告

日時:平成26年6月22日(日)10時~12時
会場:神楽坂キャンパス 1号館大会議室
テーマ:「大学が卒業生に提供しているグループウェアの活用!
     グループウェアが理窓会の活動を大きく変えようとしています」
参加者:支部長 山本 孝


 グループウェアの活用に全国46都道府県の支部長の力を借りたいと、理窓会本部から石神会長、山田前会長が今回のテーマについて、森野副会長の司会進行のもと全国支部長に熱く語りかけた。

 今年1月31日、大学は住所判明の11万人(全卒業生の61%)の卒業生に、グループウェア登録手続きの手紙を発送した。この6月中旬の登録数は6,760人で、全卒業生の4%、手続き発送者の6%である。登録数が少ないのはグループウェアに対する理解不足が一因と思われる。

 そこで、山田前会長よりグループウェアについて次のような説明があった。

 『グループウェアとはコンピューターのネットワークで、組織のコミュニケーションを行い、情報を共有するソフトウエアである。本学18万人の卒業生全員をメンバーとするメールのネットワークとなる。個々の卒業生は大学からの手紙に返信して登録をすることで、グループウェアを利用することができる。登録者相互にメールの交信は勿論であるが、グループウェア以外のメールアドレスとの相互更新も可能である。さらに大学と理窓会本部は登録している卒業生に最新のニュースや連絡事項を届けることができる。そして、自宅のPC,外部のPC,タブレット、携帯、スマホから、いつでも、どこでも受発信ができる。

 このグループウェアを導入したことで、卒業生、大学、理窓会の3者が相互に繋がり、個人にとっても利便性の高いメールが使えるようになる。つまり、大学の教職員、学生、保護者、卒業生の理科大コミュニティができるのである。

 しかしながら、60歳代の登録者は多いが、依然として全卒業生の4%と少ない。そうした現状から前進するために、支部役員の登録から始めよう。それぞれの支部には少なくても2~3人はITに詳しい人がいるので、そうした方の協力を得て、各支部にIT委員会を立ち上げ、登録者拡大に尽力してほしい。そして、支部役員間や本部とのメールの交換や、予定表の利用等の体験をして、そのよさを「くちこみ」で伝えていただきたい。そのようなことから少なくても10万人の登録を目指したい。

 NHKの番組でも、スマートフォンの利用者が50%を超え、子供はライン、ファイスブック等の情報化の波に巻き込まれている。学校の先生自らがそれらを使いながら理解を深め、正しくリードしていくことが大切と述べていた。グループウェアも同様で、先ず、各支部長さんが使って理解を深めてほしい。』

 続いて、森野副会長よりタブレットを用いて接続方法の説明があった。

 その後、数名の各支部長に登録状況を尋ねたが、登録者はそれほど多くなかった。特に、若い支部会員の発掘が課題となっている支部が多くあり、このグループウェアの利用が効果的であるという意見が出された。今回の説明では、卒業生名簿を発行していないことから、グループウェアを利用して卒業生への発信が可能であること、在学生への連絡にも利用できること、など発信者側のメリットが強調されていたが、受信者側のメリットを感じることができるような利用の仕方も工夫する必要があろうと述べていた。

 また、出席した支部長からいくつかの質問や要望が寄せられた。

 支部の情報をグループウェアに載せる方法については、支部のアドレスと掲載内容を理窓会本部に送る、あるいは理窓会のフェイスブックに投稿することで可能となる。グループウェアの登録方法について、理窓会HPのトップページを改善し、見やすいフォームにしていきたい。
 各支部では新卒者をどのように支部活動に巻き込んでいくかか悩み種であるので、入学時にアドレスを与えて、学内のグループウェアの利用に慣れてもらってはどうか。それに対して池北副会長は、在学生全員に対しては学内のアドレスを与えているが、それは研究室に入ってから使うことがほとんどである。卒業生に提供しているグループウェアについては、卒業しても、どこに行っても一生使えるアドレスなので、在学生対応については検討する必要がある。

 事務局の山下さんからは「グローバル・サイエンス・キャンパス」について説明があり、高校生への理科教育推進のために70名を募集しているので、ご協力をお願いしたい。「数学」「情報」「物理」「化学」「生物」の5分野について、各分野の繋がりやかかわりを理解させる分野融合を基礎とした、受講生の個性や思考を重視し対話型の学習を目指した教育プログラムを実施して国際レベルの理数力を育成することを目的としたものである。今年度JST(独立法人・科学技術振興機構)の「グローバル・サイエンス・キャンパス」に採択され、優秀な高校生を理科大で英才教育をしようというプロジェクトであるので、そうした高校生の応募にご支援をお願いしたい。

 今回はテーマについての連絡と意見交換で、あっという間に2時間が経過した。各支部長は今回のテーマへの取組に対し意を強くして終了した。

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