平成29年 東京理科大学 理窓会東京支部 秋季大会  ~講演会・演奏会・懇親会~ 参加報告

平成29年 東京理科大学 理窓会東京支部 秋季大会が平成29年9月24日(日)に東京理科大学1号館17階記念講堂を会場として、来賓を含め50名の会員が集い開催されました。神奈川支部を代表として出席しましたので報告します。

秋季大会は、報告会、講演会、演奏会、懇親会の4部構成で中身の濃いものでした。
報告会は本山理事長から、9つの課題に基づく大学改革、TUSの進捗状況及び就職状況・世界ランキングについて詳細な報告がありました。アドミションポリシーに係わる内容としては付属高校の設置、重点提携高校の構想など理科大に合う学生を取込みたい、また入試偏差値は2010年から2017年まで全ての学部で下がっていないし、上がっている。今後はさらに偏差値が上方に伸びていく入試施策を検討するなど同窓として、また教育に携わる者として非常に興味ある内容でした。就職状況は3,000人以上の大企業への実就職率は95.1%で全国トップである。タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)のランキングでは600-800だが、理科大の研究力は日本の私立大学で10番である。THEでも上のランクを目指していくという力強いコメントがありました。その後の石神理窓会会長からは、海外理窓会のベトナム理窓会の設立準備、住所の分かる方への新理窓の全員配付、再就職支援等の説明がありました。また、森野維持会会長からは、物理学校設立にかかわった21人の歴史について、新しい資料に基づく説明がありました。時間の関係で簡潔な説明でしたが詳しく聴きたいと感じさせる興味の湧く内容でした。

講演会は同窓の中桐正夫国立天文台天文情報センター特別客員研究員による東京天文台のヒストリー、大型光学赤外線望遠鏡「すばる」の開発・建設、太陽観測衛星「ひので」の開発等の講演でした。寺尾寿東京物理学校初代校長が東京大学附属東京天文台初代台長であったなど国立天文台の歴史を知る機会となりました。

演奏会は、世界的なピアニストである霧生トシ子氏、ジャズピアニストの太田寛二氏ご夫妻の協演でした。霧生氏と植木東京支部長は古くからのご友人で、キーボードによる演奏を両氏が快くお引き受けくださり実現に至ったとのことでした。ショパンの心安らぐ音楽とジャズの素敵な音色に至福の時間が過ぎていきました。

その後の懇親会は藤嶋学長の挨拶、首都圏支部代表挨拶、そして東京支部副支部長の乾杯で始まり、和やかな雰囲気の中、近況報告や情報交換の懇談がいたるところで行われ、5時間近くに及ぶ秋季大会が無事終了しました。

文責 細川 秀夫