理窓2014年10月号
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30 秋の恒例行事となった落語会ですが、PORTAでの4回目の開催となりました。 落語研究会の部員による前座の演目は、狼如亭非恐怖(おおかみなんていこわくない)君による「ぞろぞろ」、六花亭空道(ろっかていそらみち)君による「時そば」で、初々しくもそのレベルの高さに驚きました。特に六花亭空道(理二数3年田中永真)君は今年度、108人が参加した全国大会てんしき杯学生落語トーナメントの優勝者で、学生とは思えない演技でした。 桂歌助師匠の演目は、「子は鎹(かすがい)」。 熊さんは腕のよい大工の棟梁だが酒を飲むと女郎買いに行ってしまう。おかみさんは息子の亀坊を連れて出て行ってしまった。その後に花魁を家に入れたが、朝寝昼寝で家事は全く駄目ですぐに別れた。それ以来、目が覚めた親方は一生懸命になって働いた。出入りの番頭に頼まれて一緒に木理窓会倶楽部運営委員会主催理窓会倶楽部運営委員会主催場に向かう途中、再婚を勧められても「女なんてのはこりごり」と言い切るが、息子の亀が目の前に浮かんでくる。そこに3人の子供が遊んでいた。真ん中の子供が亀!それを恐る恐る確かめる熊さんと亀のやり取りが絶妙。母親の様子も聞くが、亀からも「ご飯はどうしているの」と聞かれる。50銭の小遣いをやって明日は鰻を食おうと約束。内職の手伝いで両手を出したら50銭がポロリ。母親は亀が父親と会ったことを知り、翌日、亀を送り出して自分も鰻屋の前を行ったり来たり。それを亀に見つかり「また一緒に暮らそうよ」と言われてようやく二人は話し出す。二人はしみじみと「昔から子は鎹というが本当だな」「ええ」。亀は「道理でおいらのことをげんのうで打つと言ったんだ」。 歌助師匠は、今回は泣かせる落語で、父親と子供のやり取り、母親と子供のやり取り、そして親子3人が出会うときの様子を、涙を流しながら見事に演じた。私たちは師匠の演技にハラハラドキドキしながら引き込まれてしまった。 懇親会は6階理窓会倶楽部で、植木副委員長の司会で進められた。石神会長の挨拶、森野維持会会長の乾杯の音頭により、歓談が始まり、歌助師匠と落研部員を交え、和気あいあいと楽しいひと時を過ごしました。桂歌助師匠桂歌助師匠六花亭空道君六花亭空道君狼如亭非恐怖君狼如亭非恐怖君日時 平成26年9月19日(金) 17時30分~会場 PORTA神楽坂7階 第2会議室参加者 57名司会 植木キク子副委員長司会 植木キク子副委員長第7回第7回 落語会落語会落語研究会部員によるお囃子落語研究会部員によるお囃子

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