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第52回理窓光学会定期講演会・報告*********
   

講 演
 T【防災分野で利用されている光センサー】 -いかに早く、確実にかつ安価に火災を捉え るか-
       ニッタン株式会社 品質保証室 製品試験課     阿部  仁一 氏
  [講演要旨]
   現在、防災分野(=火災感知)で利用されている光学センサーの最近の成果を含め、
   1 防災分野での光学センサーの市場規模
    @ 火災感知器の出荷数量の推移 A 多く使用されている感知器の種類
   2 火災報知設備としての光学センサーの種類とその原理
    @感知器の種類         A 計測原理
   3 火災感知器への要求事項および課題
   4 課題への1つの解:2波長光電式感知器
  について事例を紹介しながらお話しします。

 U【文書鑑定における光計測】
     科学警察研究所 法科学第四部情報科学第二研究室   赤尾  佳則 氏
  [講演要旨]
  犯罪鑑識における文書鑑定は、犯罪に関係する文書を解析し、その真偽、作成方法、
 改ざんの有無等を識別することを目的とするものである。
  文書鑑定で扱う資料は、筆跡、印影、印刷物、コピーされた複写文書、プリンタで出力
 された文書、偽造通貨をはじめとして多岐にわたるが、いずれもその形状を保ってこそ
 価値が認められる場合が多いため、基本的に資料を損傷、破壊することが許されない。
 そのため文書鑑定では、非接触、非破壊を特徴とする光計測に基づく検査が多く用いら
 れている。
  光計測は、光源、光学素子、光センサーなどの成熟した要素技術が豊富であり、それら
 を組み合わせて用途に応じたシステムを構築できる利点がある。文書鑑定においても、
 用途に応じた光システムが活用されているが、特に解析対象とする文書の各点における
 情報の二次元的な検査が求められることが多いため、画像センサーを用いた画像検査を
 多く用いている。
  そこで本講演では、文書鑑定における光計測について、画像検査を中心に応用例を
 示 しつつ概説する。
 
   
            阿部仁一講師                         赤尾佳則講師
   
                       参加者 集合写真

   
                講演会風景                            懇親会@

   
           懇親会A               懇親会B                 懇親会C

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