理窓会宮城支部

■平成27年度東京理科大学理窓会宮城支部総会・交流会報告

 今年の夏は宮城もたいへん暑い夏でした。
その夏の最後を飾って我が支部の最大イベント、支部総会・交流会を31名の参加を得て開催しました。
新しい参加者は5名でした。

 来賓として、池北雅彦氏(常務理事)、石神一郎氏(理窓会会長)、森野義男氏(維持会会長)、千葉正宏氏(こうよう会副会長)、岩渕正弘氏(同宮城県支部長)、そして歌手の祥子さん(数学科OG)の6名をお迎えしました。

 はじめに支部長挨拶の後、池北常務理事から「東京理科大学の現状」について、「めざせエベレスト!」として世界の理科大を目指していること、国家公務員試験では合格者数でベスト10に入ることなど、続いて石神会長から「理窓会の現状」について、HPのリニューアル、理窓会情報誌、HCD、新入生の理窓会前受入会などの紹介がありました。

 そして今年度の目玉として「東京理科大学物語」について、森野維持会長に講話いただきました。
創設時のメンバは東京大学仏語物理学科で学び、広く理学の普及のために自分たちでお金を出し合い、東京物理学講習所を作ったこと、講習所の運営では安い授業料にするため、教師は無給、実験器具を借りるなどし、運営費が不足した場合には教員が出し合うなど、理学の普及にかける思いは我々には想像もつかないことでした。また、教員の中には駒場農学校から雪の中を1時間以上も歩いて神田に来て、学生が一人もいないのでまた歩いて引き返したというエピソードや、物理学校の最大の理解者であった会津藩白虎隊出身の山川健次郎東大教授の数奇な運命(長州藩に育てられた)に、出席者一同みな感銘を受けました。そして最後に森野会長からさらりと維持会への寄付の話が出され、黎明期の方々の行為を受け継ぎ、大学をよくするためには経済的支援もという気!?にさせられました。

 支部総会では、H26決算報告及びH27活動計画案が承認されました。

総会後は交流会(懇親会)で、オープニングは祥子さんのライブショーです。
地元の「青葉城恋歌」をはじめ5曲を熱唱していただき、好評のあまりアンコール曲まで歌っていただきました。

 引き続き今年の新しい参加者から近況報告をいただき、盛況裡に支部総会・交流会を閉じることができました。

 今後も新しい参加者が増えるような『(総会のイメージを覆す)堅苦しくなく、様々な分野の方々との交流を図る』を主旨とした会を目指していきたいと思っております。

文責:加賀谷秀樹