理窓会京都支部

北京オリンピック日本女子ホッケーチームコーチであった中村真理さんをお迎えして「スポーツを通じて人間形成」と題してお話しをして頂きました。
中村真理さんは昭和60年大学を卒業直ちにその年新設された京都府立商業高校(現京都すばる高校)に着任し、京都国体に向けて女子ホッケーを創部しました。京都府下にあってそれまでは私立高校に1チームのみの競技スポーツであったため、ホッケーを全く知らない生徒ばかりの中から、つまりは「無」からの指導を続け、3年目にしてインターハイに出場するチームへと結果を出してこられました。そこには「苦しいが報われる思いを持たせる」ために「人として大切なこと」、ホッケーを介して、挨拶、礼儀、ルールの遵守、思いやり、感謝の心を育むこと、しかしホッケーをする以上生徒たちに「勝喜びをを味わう」ことへの苦労の話もありました。自身が日本チームの指導者になり「夢」のオリンピックを手にした時点での話にも触れて、日本国中から大きな期待が寄せられ、その期待に応えるべく北京で戦った結果、世界の壁が高く惨敗に終わったことへの教訓として、参加する以上「結果を出す覚悟」が必要であり、そこに行くためには「妥協を許さないこと、念入りな、想定されることは全て準備する」ことであると、自身の今後の指導者として改めて気付く結果となったと話されていました。このことはスポーツだけの話ではなく、全てのことに通じる教訓であると,参加者からは改めて自身に言い聞かせていました。